新たなアイデアの着想について 第3回
ーニューロンという手法ー

 前ページのように、従業者の中には、課題を見出し易い環境にいるものの、それを重要な課題であると認識していないケース、或いは、良い発明の手掛かりとなる課題情報を頭の中で抱え込んでいるケースもあり、企業内で潜在化している課題が多く存在していることがあります。  その一方で、ある種の課題に対する解決能力は高いものの、その課題に気付くことが困難な従業員も存在するでしょう。例えば、営業担当者が顧客との付き合いによって初めて把握できた(もたらされた)課題については、その営業担当者がその情報を開示しない以上、たとえ、そのような課題に対する解決能力が高い従業員であっても、その「課題」に気付くことは難しいことです。  「ニューロン」は、複数の人が集まって「課題を見出す能力」及び「課題を解決する能力」を融合し易い状況を作り出し、これにより、新たなアイデアを生み出し易くする手法です。
neuron4  「ニューロン」は、誰もが参加できるカードゲーム的な要素を取り入れているため、重苦しい雰囲気にはならず、特に、顕在化した課題を導き出し、さらに、導き出された課題の解決策を関連付け、分類、発展させることによって、思いもよらないアイデアが出る可能性があります。

(※)「ニューロン」は、芝哲也氏によって確立されたグループ単位で新たなアイデアを着想し易くする手法の名称であり、新製品の開発のみならず、町おこし等でも実績を上げています。  平成25年11月に、「ニューロン」に関する解説本(著者;芝哲也氏)が出版されました。

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