発明を生み出す人材 第2回 ー特許取得率の向上、質の向上ー
決定木分析によって、ある組織内において、「優秀な発明者」と称される人々の共通的な人的特性を見える化することが可能となります。
また、表1で示したような決定木分析は勿論、各人のアンケート結果に基づいて、表1とは別に、個人毎の分析結果(診断シート)を作成することが可能です。
そして、このような分析結果を、例えば、以下のように活用することで、特許取得率を向上したり、質の向上に役立てることが可能となります。
- (1) 有効な人材活用
- 同一の社内において、配置転換をするときの判断材料とすることができます。
研究・開発部門とは関係の無い部署に在籍する人材であっても、同一の適性試験を受けた結果を分析すると、成功パターンに分類された人材と類似する人的特性を有する可能性があります。
このような人材は、「優秀な発明者」になり得る人的特性を備えていることから、社内で配置転換する上で有効な判断材料となり得ます。 - (2) 各人のスキルアップ
- 得られた決定木分析、及び各人向けに作成した診断シートから、個人毎に、どういったことに注意したり、何を改善すれば、その企業内(組織内)の成功パターンに近づけるか、について把握することが可能となります。
- (3) 新たな人材の採用時
- 新たな人材を採用する場合において、多数の応募者に同一の適性試験を受けてもらい、その結果を分析することで、成功パターンの人的特性を持っている人を把握することが可能となります。このため、その企業において、優秀な発明者となる可能性の高い人材を確保したり、採用時の判断基準にすることが可能となります。
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